胎内川 その3

0
    最後に「胎内くぐり」説をご紹介します。

    「胎内くぐり」とは何ぞや?

    辞書を引くと、

    【胎内潜】たいない‐くぐり 

    1 仏像などの胎内や自然の洞穴などをくぐり抜けること。
    生まれ替わりの信仰による民間習俗で神道の禊祓(みそぎはらい)に由来する行法。

    2 人がやっと潜りこめるほどの洞穴や石室。
    また、雪国で交通のためにくりぬいた雪の空洞。

    ※出典:国語大辞典(小学館)

    とあります。

    全国各地に「胎内くぐり」と名のつけられた石(石の隙間)があります。

    流行の言葉で言えばパワースポットのような、

    生まれ変わって清らかになれる、強くなれるというような場所です。

    胎内くぐり.jpg

    胎内くぐり2.jpg

    こんな様なところです。


    川の地形が、この「胎内くぐり」に似ていることから、

    胎内川と名づけられたという説です。

    小林存氏著の「新潟地名新考」(新潟日報事業社)にも

    「奇景・樽ヶ橋は天然の岩石をうがって、いわゆる胎内くぐりの形状を作っているので、

    胎内川と言ったまで」とあります。

    樽ヶ橋だけでなく、扇状地の伏流水も「胎内くぐり」をしていると考えれば、

    なるほど「胎内川」という地名も納得できます。





    この説も、「胎内くぐり」というものが、大昔からあったとすれば、

    そうかなぁとも思えます。

    しかし、これもいつ頃から「胎内くぐり」というものがあったんでしょうか?

    「胎内くぐり」が古代からあったとすると、

    13世紀頃の文献には「太伊乃川」とある訳ですから、

    もともと「胎内くぐり」→「胎内川」であったものが、

    中世には「太伊乃川」と表記され、

    現在再び「胎内川」になったということになります。

    これはちょっと都合が良すぎる気がします。

    では、「胎内」という字が良い字でない(と考えられていた)ため、

    「太伊乃」常に当て字を使っていた、

    もしくは「胎内」という漢字は新しい漢字で、

    「胎内くぐり」のたいないも元々「太伊乃くぐり」と表記していたのでしょうか?

    しかし、「太伊乃」という表示自体が、現在の胎内川の固有のものに近いので、

    それもないのかなと。

    従って、もともと「太伊乃川」で、この名称一番古いと考えるのが妥当ではないか。

    つまり、「胎内くぐり」は後付けの由来なのではないかと思われます。

    いかがでしょうか。

    詳しくご存知の方がいたら教えて頂きたいと思います。



    また、これに関しては、次回、4月18日の調査は、樽ヶ橋に行きますので、

    樽ヶ橋の景色が「胎内くぐり」に見えるのかどうか?

    その辺もチェックしてみることにします。



    この説も、説自体が正しいかどうかは別にして考えれば、

    これもアイヌ説のように、由来はともかく、

    地形的には「胎内くぐり」はぴったりの名前ではないでしょうか。

    特に、今年はリゾート民営化元年。

    「胎内くぐり」をして、文字通り、

    生まれ変わって再生への道を歩めるか?

    「胎内くぐり」で再生を!


    生まれ変われる街って言うのもいいんじゃないですかねぇ。

    calendar
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031   
    << October 2018 >>
    selected entries
    categories
    archives
    recent comment
    links
    profile
    search this site.
    others
    mobile
    qrcode
    powered
    無料ブログ作成サービス JUGEM